column コラム
人や建物を車両から守る「インパクトアーチ・ボラード」
開発の経緯
「車止め(耐衝撃性ボラード)だからできること」
ペダルの踏み間違い事故は全国で1日平均*10件(3,845件/年間)も発生しています。突入事故の多くはドライバーの誤操作が原因とされます。店舗への突入では前向き駐車での事故が多く、建屋とタイヤ止めの間に目に付き易い車止めを設置することで一定の抑止効果がありました。*平成31年データ
サンポールは車止め(耐衝撃性ボラード)によって、その様な場所に安心と安全を提供し、事故被害をより少なくする事を使命だと考えて製品開発に取組みました。研究を重ね、衝突実験を繰り返し行い、40km/h衝突対応型車止め「インパクトアーチ・ボラード」が誕生しました。
これからも車止めだからできる安心安全な未来を目指して製品開発に取り組んで参ります。
目次
1.インパクトアーチ・ボラードの概要
インパクトスリーブ内蔵により、パイプ径が太くなくても強度が確保でき、耐衝撃性能と衝撃吸収性能を最大限に発揮する構造を実現しました。
新構造多角形断面 (特許登録済)
二重に四角形を組み合わせることで四隅に三角形断面を形成し、曲げに対する断面性能を向上させると共に、多角形の断面がどの方向からの衝突に対しても支柱強度を確保します。
独立型車止め補強部材「インパクトスリーブ」を既存の鋼管製品に内蔵することにより、40km/hの耐衝撃強度を実現しました。大口径管製品と併せて、設置採用をご検討いただけます。
ショッピングセンターの駐車場や中小規模の路面店の駐車スペースに最適です。
2.設置場所について
2-1.推奨設置場所
・店舗・ショッピングセンター
・コンビニエンスストア
・ドラッグストア
・駅前ロータリー
・コミュニティ道路
・公園
・建築外構
2-2.設置イメージ
3.実車試験全体の総覧
パイプ径114.3mmの車止め1本を舗装道路(アスファルト舗装30∼40mm、路盤150mm、地盤のN値平均8∼18程度)に施工する場合、車両重量1.15t、時速40km/h(*1)で走行する車両の突破を防止しました。*1 実測値
2本設置の場合、時速59km/hの142kJまで耐えることができます。
*車両及び衝突時の条件によって異なります。
考察
実車実験で単管φ114.3×t4.5では車両1.15t時速20kmを止めることが限界でした。インパクトスリーブを内蔵することにより、時速40kmまで耐衝撃性をアップすることが可能です。
*時速20kmが40kmになることで衝撃力が約4倍になります。
4.各製品の紹介
4-1.インパクトアーチ 基礎式
インパクトスリーブで耐衝撃性アップ
汎用性の高い基礎施工タイプ
4-2.インパクトボラード 景観配慮タイプ
インパクトスリーブで耐衝撃性アップ
汎用性の高い基礎施工タイプ
4-3.インパクトボラード
インパクトスリーブで耐衝撃性アップ
汎用性の高い基礎施工タイプ